田中 孝明
2016年入社
クリエイティブ事業本部 機内エンターテインメント部 映像・オーディオグループ
2016年入社
機内オーディオ・サービスにおける編成・制作。
外部の委託先との番組制作における進行スケジュール管理および
搭載作品(CDなど)にかかわる権利元との折衝。機内エンターテインメントガイド「JAL Mooove!」 の校正。またJAL名人会の公開収録、制作、機内搭載に関わる指示管理。
わたしの仕事「オーディオ番組「JAL Special」ができるまで」
- 企画会議
- 季節感や音楽の流行など考慮して、番組テーマを決定。
- スタッフ選定
- テーマに合う専門家やナレーターなど外部委託先を選定。
- 選曲
- グループメンバーや外部スタッフと協議。
- 権利処理
- 楽曲など、航空機内で紹介するために必要な著作権を処理。
- 原稿校正
- 外部スタッフの作成したナレーション原稿をチェック。
- スタジオ収録
- ナレーションの収録立ち会い(ナレーションで曲紹介を行う番組のため)。
- 編集
- 外部スタッフによるパッケージ化。最終的な使用楽曲などを協議。
- 検聴・納品
- 完成した番組を聴き、瑕疵をチェック。問題なければ納品。
現在の仕事において、やりがいや面白みを感じる部分を教えてください。
JALの機内でお聴きいただける音楽や落語などのオーディオコンテンツの編成、制作、調達を担当しています。音楽を届けるターゲットが決まっているので、お客さまを想像しながら番組をつくるのは面白いですね。「こんな曲がいいかな」など想像を膨らませながらつくっています。前職ではレコード会社にいたこともあり、「最新の音楽を届けることが一番喜んでいただけるのでは」と思っていたのですが、データ分析を進めると、いわゆるイージーリスニングと言われているものも好まれることがわかり、ここ数年、特に“くつろぎ系”の音楽に力をいれています。「くつろぎ」「安らぎ」「癒し」「リラックス」といった作品タイトルのキーワードに惹かれて聴いてくださっているのかもしれません。同様の理由からクラシックも人気ですね。前職で最新のヒットソングを中心に扱っていた僕としては、とても新鮮です。お客さまから「JALの機内で聴いたあの曲は、あの場所に行ったときのことを思い出す」といった声が届くと、非常にやりがいを感じます。
仕事に臨むうえで大事にしていること、もしくは自分なりに創意工夫していることを教えてください。
当たり前のことかもしれませんが、実際に飛行機に乗ることが大切だな、と感じています。若い頃から電車旅が好きだったこともあり、入社するまではあまり飛行機には乗っていなかったので。お客さまは機内で映画を観ているのか、それとも音楽を聴いているのか。もちろんアンケート結果なども参考にしますが、お客さまと直に触れ合う機会は意外と少ないこともあり、実際に機内でお客さまと一緒に過ごさないとわからないことがある。そこは意識するようにしています。これからは海外からのお客さまが好む音楽についても、より一層注力していかなければと思っています。基本的には洋楽を好んで聴いていらっしゃるようですが、思いのほかJ POPにも関心を持っていらっしゃるようです。全体としては、季節感や“旅”感を意識して選曲をしています。
JBCとはどのような会社ですか。会社の雰囲気や入社してギャップを感じたこと、魅力、強みを感じるところを教えてください。
同じ部署にいる同僚のなかには、レコード会社にいた方やラジオ番組のディレクターだった方がいます。音楽に何かしら関わっていた方が多いですね。社内全体を見渡すと、おのおのが専門分野で作業をしていることもあり、こだわりの強い方が多いように感じます。みな、自分の視点を持っているので、何か一つのプロジェクトを進める際は「自分はこう思う」ということをきちんと口にする。かと言って、こだわりすぎず、人の意見も聞く、という姿勢がありますね。話に耳を傾けてくれる人が多く、そこは魅力の一つです。
3~5年後の自分はどうなっていると思いますか。またどんな挑戦をしてみたいと考えていますか。
当社は、機内誌、機内エンターテインメント、WEBなどさまざまな媒体の企画、制作を担っている会社なので、それぞれの知見を持ち寄り、それぞれの特性を活かしながらお客さまによりよいサービスを提供することはできないか、と考えています。究極はお客さまお一人お一人にカスタマイズしていくことです。例えば、お客さまが過去にご覧になった映画などから、嗜好にあった機内での過ごし方をリアルタイムで提案していく。「○時間後に機内食が出てくるので、まだご覧になられていないこの映画を見始めるなら、いまがおすすめです。」と、お一人お一人に寄り添った、ストレスを感じない空の旅を提案できたら。機内で曲を聴いて、「あそこに行ったときはこの曲を聴いたな」と、より多くのお客さまの旅の記憶の一部になることができたら嬉しいです。
私のお仕事必須アイテム!
「落語辞典」は、JAL名人会担当として重要アイテムです。「三色ボールペン(消せるタイプ)」は番組原稿や機内エンターテインメントガイド「JAL Mooove!」などの校正にかかせません!